夕立雲に 置いていかれた僕たちは 違う傘の下 明日を眺めている 言いたいことも 伝えられないまま ずっと考えているこれからのことを 染み付いた 後悔も 失敗も 不快感も 篠突く雨の中 流し流されて 偶然に 残っている 戸惑いの 正体を 僕は泣きながら 確かめてみる 間違えながら 今日も歩き出す あぁ 追いかけ続けた 僕たちの場所は あぁ 見つけられないまま 不確かになる あぁ 雲間に隠れた 未来の証拠が あぁ 君の呼ぶ声で 本物になる 目を開けて 声がして 僕は顔をあげて 雨の中 駆けていく 昨日よりもっと遠くへ 落ちていく 満ちていく 涙の水溜まりに 焦げる様な 覚める様な 空の色が 浮いていた 本当のことを 誤魔化した毎日に 臆病傘をさして ずっと俯いている 消えない跡が 一層に増えていく 君に会う日まできっと大事にするよ 一体何度 後悔を 味わってきたんだろう 雨に負けながら 風に負けながら それでも歩いている 懸命に足掻いている 君の歌う声が ずっと聴こえている あぁ 諦め損ねた 小さな兆しが あぁ 特別じゃないまま 胸に燃えてる あぁ 幻のようだった 今日の行方が あぁ 君の呼ぶ声で はっきりと見える それは綺麗で 賑やかしくて 夢に見た様な そんな未来さ 夕立雲に 置いていかれた僕たちは 君に言えなかったことを ずっと覚えている 君もおそらく 歩き続けているだろう 同じ空を 目指したまま あぁ 追いかけ続けた 僕たちの場所は あぁ 見つけられないまま 不確かになる あぁ 雲間に隠れた 未来の証拠が あぁ 君の呼ぶ声で 本物になる 目を開けて 声あげて 僕は君をみつけて 雨の中 手を取って 空の向こうを指差す 落ちていた 傘の中 涙の水溜まりが 白い雲を 映している 雨が 少し上がりだした 僕たちが 目指していく 青い空が 浮かんでいた 夕立雲に 追いついた僕たちは また出会う日まで ずっと覚えていよう 振り返らずに 歩き続けていく 同じ傘を 開いたまま