窓の光に嫌気が差した 早く起きろと叱ってるみたいだ 僕が急げば青かった日々が こっちを向いてくれるのか? でもどっかで期待していたんだ しょうがないで 済ませたくはないから 写真フォルダに残る日常 見返したら笑えてしまった くだらない話の奥底に 眠る意味があると知った プロパガンダの中で微笑むあの子も 大人に成っていく 崩れる時間と引き換えに 得る物は大きかった 振り返っても戻れぬ瞬間に 手を振って 明日を待っている 窓の光は熱を帯び始めた 思ってたより離れてしまっていた 声を掛けても届きはしないし 望遠鏡だって 無駄だってわかっていたんだ 愛情に擬態した思いは どうやら一方通行のようだ 手繰り寄せた記憶で出来た花束 捨てられないのは造花だからだった 耐え難いくらいの雑踏に 君は飲み込まれていった 「離れないで」 で足りるくらいの思いなら 疾うに腐っている 繰り返す人の荒波が やけに静かな気がした 触れることさえ出来ない追憶が 根を張って 果てし無い道の真ん中で 何を背負って生きていくんだ 馴染みない街で誰かと笑うあの子も 大人に成っている 答えが解らず躊躇して 立ち尽くしてしまった所為で 指の先すら触れられぬ程 空いた隙間が 鼻で笑っている 行き場を見失った日常も 衰え錆びてしまった僕達も 目を覚ましてまた瞳孔が応えるまで 何処かの街で