首を吊るはずだった日の朝に 吊り下げられていたべるとを捨てて 涙で滲んで見えた爪先で コンクリートを叩いて歩いていく ニュースキャスターの爽やかな 笑顔は 絶対零度の優しさみたいだ 僕より価値のない人はいますか 僕は本当にどうしようもないのです 教えてくれ電波に乗せて 人殺しの父親の話じゃなくて 教えてくれ僕の目を見て 生きていく意味などないと ハーモニカとナイフを忍ばせ 夏の匂いの夜に触れた 誰でもやれる気がしていた 僕でもやれる気がした 平成生まれのパンクスや 昭和かぶれのフォークシンガー みんなみんなギラギラ 馬鹿みたいだな 僕らどうせいなくなっちゃうのにさ 教えてくれ 遠い空から 天国のうまい酒の話じゃなくて 教えてくれ 頬をかすめて そこにはなんにもないと