この雨がもうちょっと 小降りになったら行くね 想い出がちらかった この部屋ももうすぐお別れだね 1本しかないビニール傘には 小さな穴が開いてて 「早く買おうよ」 「いやまだ大丈夫だよ」 言い合いも懐かしさに変わってく 今更初めて見せる表情 ちょっと反則だなぁ 溢れそうになる 「戻ろっか」って言葉 奥歯でつかまえた 雨音が途切れたらそれぞれの 雨のち晴れ 探しに行こう つないでた左手も もう自由だよ 水滴に反射する太陽が指す方へ わたしがいて君がいる そんな当たり前の日々は 穴の開いたビニ傘と 一緒に置いて行くよ 今 新しい空の下へ… 大人になるにつれて 膨らんでく互いの夢 気付いたら1本の傘じゃもう 入らなくなってしまってたんだね 給食のグリンピースを残して 放課後まで泣いてた女の子が いっぱしのこと言うようになった もんでしょ? 時間は流れているんだね 気付いたの長いこと雨宿り していたんだ 優しく温かい「君」という 屋根の下で 追いかけてた夢も すっぽかしちゃうくらいに ドアの向こうすぐそこにそれぞれの 雨のち晴れ 水溜まりはじけとぶ輪っかの 数が減ってく がんばってくるよ… 雨音が途切れたらそれぞれの 雨のち晴れ 探しに行こう つないでた左手も もう自由だよ 水滴に反射する太陽が指す方へ わたしがいて君がいる そんな温かい日々は 穴の開いたビニ傘と一緒に 置いて行くけど想い出は消えないよ いつまでもずっとずっと… 今 新しい物語へ…