白いカーテンを透かすような 朝の太陽が目蓋を引っ剥がして 渇きと頭痛を癒すコーヒー おぉ、ありがとう ところで君はどこの誰? この怠惰が創造的であらんと願う 愛を飾る憎悪と死の予感 あぁ!なんて恐ろしい 僕らは少し不幸せなだけなのにね 湯上がりの首筋から 香った麝香の奥に 少し覚えのある匂いがした 愛をもっとくれないか 苦くても構わないよ ささくれだった心には 甘ったるい一匙のシナモンを 逃してしまった幸福を 他の誰と取り戻せばいいの? あの人の好きなお茶の匂いの 鼻につく甘さをまだ思い出せる 君の髪も声も肌も仕草も全て 見たこともないほど素敵だよ あぁ!なんていじらしい 僕らそれでも幸せとは遠いね 愛をもっとくれないか 苦くても構わないよ ささくれだった心には 甘ったるい一匙のシナモンを 目を瞑っても耳を塞いでも 鼻腔をくすぐるせいで 忘れてしまうことも叶わないんだ 愛をもっとくれないか 苦くても構わないよ あの人と同じように 甘ったるく微笑んでほしいだけ 僕はずっと嫌いだった 遠い国の匂いがした 心がぎゅっと懐かしくて その首をもう一度嗅いでしまう