生温い退屈で目が落ちる午後7時 隠し得ない十字架で手を汚す未熟者 の悲愴 吐瀉物と廃物で気が狂う午前2時 憂鬱の意を知れない。朱の傷の×に 問う。 着慣れた孤独と見慣れた偽善が 夜明けの隙間でワルツを踊る。 嫌気を隠して匙を失くした。 為体と吐き気がする。 正しさを落として 絶望の「絶」に賛を。 望みなど殺して 哀しみと口づけを。 -小生の息に彩を- 燃えきれない真実に油を注ぐ午前4 時。 幸福の意を知れない。古傷の蒼に請 う。 日々の摩擦といかれた呵責が 汚れた奈落でワルツを踊る。 ふざけた悲鳴に得るものは無い。 騒いだ憂いに目眩がする。 歓びを返して。 純白の「白」の最期。 醜さを愛してくれるなら我を裁こう 。 残り香を愛して。 滑稽な「人」の「間」の終止符を赦 して。 残酷と愛の差異を置いていくよ。 -忘れないで-