熱にうなされている 愛想尽かした金曜 ロードショーのよう 終列車に飛び乗って 裸足のまま歩き出した 彼を笑わないで 街に生かされている 人たちの笑い声が 遠くまで響いて 今日もこの街を 朝まで見届ける もう なにも残らないような 世界なら 踊ろうぜ あてもなく もっと 笑っておくれ ああ これが嘘じゃないと言うなら いいさ もうこの言葉も聞き流して ああ 空になっていく 無駄に鳴っている ピアノのような ああ 花は咲いて散る 光って消えていく あの人のように もう 飽き飽きしてきたのさ ごまんと聞いたクリシェのような 気付のウイスキーを飲み干したなら さあ踊れ ああ なにもかも なにもかも なにもかも 消えてなくなる その前に その前に もう なにも残らないような 世界なら 踊ろうぜ あてもなく もっと 笑っておくれ ああ これが嘘じゃないと言うなら いいさ もうこの言葉も聞き流して 最愛の人よ どうか 泣かないでいて がらくたの中にあった自由を そっと飾っておくれ ああ それが本当なんだって 言うなら いいや もうそれすらも 笑ってくれないか