何度目の夏だろう 浴衣姿の君と未熟な僕 君の手も握れないまま 過ぎてく時間と消えてく花火 空に打ち上がった花火は僕の心が まるで分かってるかの様だ 君の横顔に見惚れてる僕に気づいた 君は笑う 線香花火に 火を付ける勇気は無いから 少しだけ待っててくれないか 僕はまだ少し 君にきっと甘えてるんだろう 優しいその言葉と笑顔に 花火よりも美しかった君の隣で それに見合う何かを探してる僕で いつか同じ明日が来ない事を 気が付いたら恐れていたんだ 線香花火に 火を付ける勇気は無いから 線香花火に やっと火を付けられたからさ 僕の話を聞いてくれないか その火が落ちないように そっと優しく持って 君の答えを聞かせてよ 大丈夫 覚悟は出来てるから 線香花火が消えないうちに