イマジナリーフレンドは自分 鏡に話しかける毎日 人は鏡と言いますが 裏切らないのは自分だけ 鏡の中Bと名付ける 本当の僕Aと名付けよう Bが言った「この頃元気ないね。」 Aは笑う「そんなことないよ。」 独りにしないで 寂しいのは人間ならみんな同じさ どんな夜も等しい暗さで眠るはず 骸骨のような僕の深い彫り 削り出して僕を増やしたい 細胞分裂中に電話がかかれば もう一人の僕がかけ直すだろう 孤独が欲しいよ 絶望が欲しいよ 死に際こそ本当に欲しい物が 分かりそうだから この頃の僕らは 喧嘩ばかりで気が狂いそうだ Yまで増えてしまった僕は あと一人でどうなるんだろう イマジナリーフレンドは自分 ただBが他人であれば理想 それを恋人と呼べるなら 僕は部屋の鏡を割るだろう 散らばった鏡の破片に映る 百人程度の僕が映る 一人一人に名前を付けなきゃ あれ、今の僕は何番目の誰だっけ?