君のために紡いだ唄を 君のために唄うことをやめた 何のために生きるのかを問うた この胸は本音を忘れた 朝方はまだ冷えるね 寝巻きのままの散歩道 季節の花が綺麗な あの公園まで歩こう 君のために紡いだ唄は 音にならないままの唄 いつか聞かせるつもりも ないままの唄 名もない花の香りとともに 消えてゆけ 季節は移り声は枯れても 風に揺れる五線譜に並べよう 名もない花が綺麗な 君と暮らすこの街が好きさ 季節の花だけが花じゃあるまいし 君のために紡いだ唄が 本当の気持ちだけの唄 いつか聞かせるつもりも ないままの唄 名もない花の香りとともに 消えてゆけ 僕のために流した涙は 枯れた大地を潤して 春夏秋を彩るような柄じゃなく 名もない花がそこに ほろり咲いている 名もない花の隣 君が笑ってる