一国沿いをひた走る まるでいつかの旅人だな 近づくたびに遠ざかる 蜃気楼 誰にも知らせずに 鳴き疲れたカラス 飛べるはずの真新しい空も 見あたらず 少しだけ笑った 君を見たような そんな気がしたんだ さぁ行こう 君の町へ 吹き抜けた風 味方につけて ちぎれた夢の続き またどこかでめぐり逢う為の 約束をしよう <♪> 低い雲のスキマに もぐり込んだ景色 ムラサキ色した空を見た さっき出来たばかりの 唄を口ずさみながら やがて消えてゆく ムラサキ色 …嘘みたいだ 今自由に逆らって 突き動く悲しみよ 少しだけ黙って さぁ行こう 君のもとへ 空高く 高く 舞い上がれ まだ誰も知らない言葉 一つだけ持ってゆくよ そして君に届けよう