伝えたくて伝えぬまま 届きそうで届かぬまま 都合のいいストーリーを 浮かべては打ち消されて あなたの足跡の上 サンダル脱いで重ねていた ゆらゆら、波は続く 私だけを残して夏はゆく あなたの困った顔 指に纏わりつく砂のよう 離れないわ 白くなびく半袖から 伸びる腕に触れたかった 愛おしそうに話してる あの子の名前平気なふり ゆらゆら、波は揺れる あなたの笑顔が見え隠れして 何にも知らないままの 素直なその瞳 少し憎らしかったの 話さないで 話さないで、あの子のこと 背伸びをして 頬にキスして 全ては終わった ゆらゆら、波は続く 私だけを残して夏はゆく あなたの困った顔 指に纏わりつく砂のように いつまでも離れないわ