曇るガラスを何度もなぞった ふたりの名前 しずくで滲んでくよ どうしていつでも近くにいるのに 傷つけあってしまうんだろう ハノンを弾くみたいに くりかえす喧嘩は 嫌いと嘯くと 胸が疼くの ミルクと檸檬 あなたとわたし 紅茶の中 舞い踊るの ロンド 信じてるのは 未来なんかじゃなくて ふたりの思いの強さだから あなたに出逢う その瞬間まで 知らずにいたの 本当の自分のことを いままでずっと周りに押されて ハーモニーの中 埋もれてたの カノンの旋律のように 叫ぶこころは あなたを知るほどに 高らかに歌う ミルクと檸檬 あなたとわたし 霧が晴れて 輝き出す夜空 私の全て 残さず抱きしめていて 誰にも離せないほどに 「僕のどこがいいの」なんて あなたは言うけど 私だけが 気づいている あなたの煌めきを 集めてゆくんだ 乗り越えるたび 強くなれるの 金のスプーン こころ かき混ぜても その優しさは 出会うはずのない海で ふたりを染めるの 淡く強く ミルクと檸檬 あなたとわたし