茜色のユメハナビラ 「また会えますように」 ふと立ち止まり 伸びた影は一人 見上げて 沈んでく 景色が映し出す陽炎 はらりはらり 零れ落ちるは 一つ一つ 二人の思い出 遠い遠い 約束の場所 君は君は 今どこにいるの 想い寄せれば 茜色のユメハナビラ 離れるほど心は側に ひとひら乗せた言の葉を 君のもとへ届けたくて 「また会えますように」 差し込む光 照らし出す君との写真は 戻れない 煌めいた記憶の面影 いつかいつか あの日のように 二人二人 笑えるだろうか 強く強く 想い咲かせど やがてやがて 季節は移ろう 散れば 儚く 花のように 鳥のように 風のように 月のように 自由に空を飛べたなら 僕は君に会いに行くよ 夢だったとしても 秋風運んで来た 懐かしい香り 瞳を閉じれば ほら 蘇る春の日 茜色のユメハナビラ 会えないほど愛しさを知る まるで眠る花のように 今は春を待ち続ける 「また会えますように」