. 指切りをして さよならを云った 遠い夕暮れに 綿毛の雲か 流れた夏の日 おぼえていますか 靴をならして帰る友 赤いリボンが揺れていた 明日もきっと晴れるはずと みんな信じていた ポケットの中 詰め込んだまま 壊れそうな夢 追いかけていた ちいさな影に 今も届かない 小鳥がまった 僕の足元で 青い鳥ですか 一人であける ちいさな巣箱に 窓はありますか 遅れた時計 なおすように 人を傷つけた日もある はかない恋に口ずさむ 桜貝の歌 ポケットの中 君の笑顔を そっとしまいこみ 一人きりでも あの日おもえば こころあつくなる 追いかけていた 自分の影に 今も届かない