軽やかにベルの音を響かせて行くよ 赤く塗られた自転車に跨って 野を越え山越え走る俺はポストマン 宛先はちゃんと書け 届けてやらねえぞ 送りたい気持ちだけ あの人の名を強く記せよ どこまでも行こう 君が望むのならば 革の鞄 肩に担いで行くよ ポストマン 固く封を閉じているのに零れてる ため息が詰まった手紙を渡すのは 俺だって気の重い仕事なんだけど 青いインク滲ませた 君の涙をそっと届けよう いつの日か君の口笛が漏れるような そんな手紙 書いたら風より早く運んでやる <♪> スフィンクス前ポストから シベリア3番街へ 天安門広場から 世田谷通りまでも任せろ どこまでも行こう 君が望むのならば 朝一番 郵便受けを覗いてごらん あの人の返事が 届いているかもしれない