暗闇を見つめた 穴があくほど これとは違う人生を あれやこれやと妄想して 結局別の人生なんてないと いつも通りの結論に 行きついては眠気が襲う どんなにあの日を 取り返そうとしても 居心地いい場所から出られない 厄介なパズルを 解き明かすように生きて 曖昧な悲しみに 惑わされてゆく よじれるこころ 本当のところ私は 何にでもなれたはずなんだよ ただ迷子になったそれだけのこと 夢を教えてくれるのは誰? 赤い血が逆流して 嘆きの発作にまた酔っぱらう 荒い息も枯れた後 あなたを探している そこが私の行き先 暗闇をずっと見つめた 穴があくほど 囁きが聞こえて 答えなど探すなという 暗闇は自分の中 それを抱きしめた うずき出すこころ