朧な逃げ水(凛と) その向こうに空(嗚呼) 他愛ない景色(されど) 特別な気がして 夕明かり ぼんやりと影が みっつ並んでいた(座って) ゆっくり流れてく 時の隙間に (耳澄ませばそっと) 旅立つ 風の音きこえる (いつのまにかちゃんと) 世界は次の準備してる たくさんの笑顔たちが 気づいたら胸のなかに そう今年も 仕舞い込まれて 思い出になって 夢を見たってそんな気持ち 陽炎から夕凪へ たどったこの道は 一つだけの宝物 また来ようねきっと うなずく 君といたなら めぐってく季節 どこまでも 行ける気がした 夕涼み いきなりの雨に 裾をからげて走った(急いで) 朝朗-あさぼらけ- 花が咲くのを ただゆっくり見守った (しゃがみ込んで) 蝉時雨と 混ざり合っていた 祭囃子も(すべて) ひとつも欠けてない 鮮明な風景 (振りかえって残像) 覗き込むように見つめたら (みずみずしい夏が) 万華鏡のようにたゆたって 抱きしめてしまいたいけど 見送ってしまいたいかも だって欲しい また来年も またその先も 思い出棲んでいるまほろば 一瞬は永遠に 今を抱きしめて 瞳に焼き付けてこう 千紫万紅 そうすべては 君といるから ありふれた物じゃなくなって 眩しさ増すんだよ 夕星-ゆうつづ-のゆらめきだって 同じものはないよね 知ってる だから瞬きさえもしたくないんだよ ひとつ ひとつ 惜しんで 駆け抜ける日々は 宵蛍みたいで そこにしか無い出会い きらり光る 変わらないふるさと じわり溶けてゆく 橙の太陽 西の山のほうへ 今日を見送ったら いつか また夏が来るよ そうだね 微笑んで 花はじゃれ合った かけがえない気持ち 陽炎から夕凪へ たどったこの道は 一つだけの宝物 また来ようねきっと うなずく 君といたなら めぐってく季節 どんな時も 怖くなさそうで めぐってく季節 どこまでも 行ける気がした 夕涼み