六月の訪れ 君は小さな身体を 舞台に踊らせ 言葉が喉からこぼれた その光景は彼の心臓を握りつぶして 白昼に見る夢のようだった 彼は醜さに苛まれて 水色装う君を呪った 互いに穢れたままで 瞳に映ったままの言葉は 心臓の底にこびりついて 惨めな彼を赦して欲しいんだ 八月の晦 君の小さな身体に開いた傷痕 黒ずんだ花弁が一片 夾竹桃の花のように 彼は醜さに苛まれて 水色装う君を呪った 互いに穢れたままの身体を重ねて 願わくば君の侮蔑の眼で 信仰が彼を救う前に その生活を 蹂躙し尽くしてくれないか 「すべては神の手に均されて 幸福が等しく訪れるだろう」 私の浅はかさに、無関心な神は 罰を与えてすらくれない 今日喫んだ煙の数だけ 君の手の平に種を蒔こう その手で私の耳を削ぎ落としてよ