日曜はベルが鳴る前に 起きてしまう 子供の頃のそんな癖が 今もなおらない カーテンを端に寄せて見る 窓越しには 霧雨にぼんやり煙った 街がうつる 気まぐれあの子の 遊びも終わり 2日も前に置いていかれた 壁に寄りかかる 自転車ぬらす 長雨は秋の足音 閉じ込められた空の下は 不思議なほど 追憶が時を飛び越えて 逆に回る 名前なしで出したカードに はせる恋の はがゆさにあの日耐えきれず うるむ瞳 途絶えた手紙は 忘れた頃に 変わりないよとたったそれだけ 枝ゆする風も 動きを止める 長雨は秋の足音 こんな日は死にたくなるほど ゆううつになる 想い出の中のあの人に 会えたけれど