とくとく 流れているのは あなたに縋りついた 血だ 涙の代わりに 込み上げて 燃えさかる 幻影の炎だろう 辛いのはもっと 息ができないとか そんな事だって 思ってふらふら 足のつま先 立って逃げるように 流れ着いた 暗い場所が僕のせいで 明るくなってしまったって言うん だ ひどいな いつもこうだぜ 辺りが急に暗くなったって一緒さ 傷口はもう みんなに知られて しまった 桃源郷 隠し通せ 黙ってられるから 照らさせないで 世の中が全部 同時刻で 廻ってるはずなんてねえよ 喉の上 声の下 嘘に気づけよ 生きてるんだろう とくとく 流れて行くのは あなたに成りたかった 血だ 幻影(マボロシ)は雨に 濡らした 光の渦の中にだけ 導かれるだろう 聖者の洞窟 暗いは不自由 だから手も結ぶさ 守ってるようでそれは勘違い 正解じゃないカルマの着地点 捨てた物が僕のせいで見えるから 怖くなったって余計に 嘘くせぇ いつもこうだぜ 誰より君の近くでハグをしてたん だ 逃げ道はもう 焼け跡になって 逃した 一閃光 胸の中ひとつ 大事なひとつを 振りかざして 有り得ない記憶 創り上げて頼ってる暇なんてねえ よ はじかれて 呼応して 意志を鳴らせよ 息絶える前に 消えろよ 消えろと人は言う 灯せよ灯せと胸は乞う 泣くなよ 泣くなと君を刺す 言葉に 耐え抜いた心臓の光は 行方知れず どこへ行く 取り戻せ 一閃光を 向こう岸に 渡らせるな とくとく 流れて行くのは あなたに成りたかった 血だ 幻影が君に 宿らせた 生きる強さの証がここにある 一閃光だ 息吹く炎 君の鼓動の中