君はあの日何も言わずに 飛び出して行った 通り雨の湿った風 僕は揺れた ふたりはきっと 確かな時間重ねたはずさ もうここから 生まれるものはないだろう? 窓をたたく雨音は弱まって 少しずつ姿あらわす現実 もう濡れる事のない赤いサンダル 残して行った 雨が止んで賑わう街に 君の声はもう響かない 何も出来ず僕はひとり ここに佇んで居ただけさ 慌しく過ぎ去ってゆく日常の中で 薄れてゆく だけど消えない記憶なのさ 君と僕でかわした言葉達は いったい何処へ 行ってしまったんだろう? 迷子になっているのならば 帰ってこなくていいよ 結局ふたりは空っぽだったね 何にも満たされることはなく 通り雨がすべて流し 儚き幻になればいいさ ゆらゆらと揺れるあの虹も 時が経てば消えてゆくもの そうだろ? 君は自分の答え探し求め 歩き始めたんだろう 僕は晴れた空を眺めて思う 強がりでもいいから 相も変わらず煙草吹かし ゆっくり僕のままで居るんだ もうすぐ雨は乾いてゆくよ そしたら君を忘れてしまおう