あれは92年の3月 まだ昭和の香り残る平成で あなたがオレを手に抱いた日 陽だまりに揺られて笑った日 それまではどうしても 認めたくねぇって 目を背けたままの独りでも きっときっかけは小さな変化 古時計の針なら周っていた 口を閉ざしたまんま 酒を注いで撫でた頭 オレはあなたの膝の上 いつだってあなたの膝の上 責任や順序や前ならえって時代 に生きてく術を学べ って厳格な中にある遊びで そっと静かに笑ったり オレが溺れて死にかけた日もきっと あなたはそこにいたんだろ? 濁流に飲まれ 水の流れに流されてしまう その最中で 意識が無くなり冷えてく中 春の光りが射す 水の中 オレは確かにあなたを見た あなたはいつだってそばにいたよ 92年の3月 まだ昭和の香り残る平成で あなたがオレを手に抱いた日 陽だまりに揺られて笑った日 あの日のオレはオレのまま あなたもあの日のままそのまま 遠ざかってく記憶ん中 あなたはいつだってそばにいたよ