今年の夏は まだ終わらないような 気がしてるんだ まだ足りないんだ 君が足りないんだ あと少しのタイムリミットなのは 分かってるんだ でもドラマみたいな 夏が足りないんだ この季節の真ん中に 君と歩いていたい 真夏の陽射しよりも 笑顔が眩しすぎて 目を逸らしてしまった 僕の中の少年が 照れくさそうに 恥ずかしそうに “綺麗だよ ”って呟いたら 僕を覗き込んだ君が笑う ああ 呆れるくらい好きなんだ 今年最初で最後になる 花火を君としたいんだ まだ見ていたいんだ 見惚れていたいんだ この季節の思い出に 君を焼き付けたい 花火が消えた後の 煙の匂いの中で 静まりかえった夜 胸の鼓動の高鳴りを 誤魔化すように かき消すように 気の抜けたソーダ慌てて 飲み干した僕を見て 君が笑う ああ 切ないくらい好きなんだ あの夏の日を今も 思い出してしまうよ 風に揺られていた 君の髪とその香り また新しい夏が来ても 季節が何度変わっても 目を閉じれば いつも君が笑う ああ 泣きたいくらい好きだった