鮮やかな夏の匂い 8月の夜を思い返す さよならの忘れたエンドロールに 君は何を思うだろう 淡い色に染まってく暮れの空に 声がまた昇ってく これ以上 何を歌にしたのなら 君のもとへ届くだろう 夕暮れ藍になったら私に知らせて 憂い持った通り雨が伝う早々早々と 曖昧 覚束ないようなものは もう要らないと言う 君が遠くに見えた 通り過ぎていく季節の中で 刹那の夜に溶けてく 忘れないでいて散りゆく温もりを 遠い夏に消えないように 君の横顔 いつまでもそこにあると思っていた 揺れる思いが どこまでも心を絆していた さんざめく季節が今日も終わりを 纏っていくように君を感じていた 夕暮れあと少しだけここにいさせて 浮かんだ景色思い出していく そうのうのうと 夏の宵 色褪せぬように渡し合う 二人はきっと遠い夢を見てた 夜に落ちていく花火の中で 切ない色に染まってく 静かに揺れる触れられぬ灯りは どこまでも二人照らしていた 胸に秘めた思いこの声に乗せて ひらり一瞬に燃える 通り過ぎていく季節の中で 刹那の夜に溶けてく 忘れないでいて散りゆく温もりを 遠い夏に消えないように 通り過ぎていく季節の中で 刹那の夜に溶けてく 忘れないでいて散りゆく温もりを 遠い夏に消えないように