どこかの駅で喧嘩したこと 懐かしいよな 笑っちゃうよな 僕の背中と話し続けた 君の顔さえ見ていなかった あの夜 君が言ったこと 「売れなきゃただの趣味だよね」と 荒げた言葉が虚しくて 今になってわかる 君が正しかった 笑いあえた日々がまるで嘘のように 何もなかったような静寂とふたり 交わることのない幸せの結末を 繋ぎとめられずに 夜勤明けから君の家まで 帰る道はもう忘れちまった ごめん嘘だよ 許してくれよ なんて今更 どの口が言う あの夜 君は泣いていた 秒針と重なる泣き声 気付かないふりして眠った 何かが変わってしまうことが 怖かったんだ 変わり映えしない背景のなか 少しづつ変わっていく ふたりの視線の先 夢からも君からも 逃げだしていたから 無理もなかったよな 一つになれない もう二度と会えない それでも「またね」とドアを閉めた 寂しくなんてない 孤独にも慣れてる 強がりは得意なんだ 窓から見える桜が散り始めたら 他人のように別々を生きれるかな さよならを使わない別れを 選んだのは君の優しさだろ 失ったのか 手放したのか どちらにしても 僕が悪いな 忘れてくれよ 笑ってほしい どうかどこかでしあわせになれ