今夜のことを悲しまないで 今夜誰が悪いかなんて探らないで 僕は誰かに悪いことをしたかなんて 気にしながらお酒なんて 飲みたくないよ 当たり前に過ぎていく暮らしに 大きなタンポポを植えつけて 私は元気ですと死にたいくせにさ 生きたいなんて軽々しいよそんなの 旅の話ばかりするんじゃないよ まるで人の人生を バカにしてるみたいだ 日々の話ばかりするんじゃないよ まるで夢を見ることが諦めみたいだ 僕はずっと詩人になりたかったし 早くギターなんて投げ飛ばしてさ! そのくせ君と一緒に南の島で とか言いながら 言い訳みたいにまた抱き合って 息をする つもりになってる今夜もまた同じ 良いことを繰り返そうと 躍起になってる 優しくいられればみんな幸せだって 信じてることはそんなに弱いかい 女が泣いてたらみんないいのかい 男が落ちていくのが そんなに気持ち良いのかい 自分の人生にさえ自信が持てなくて 嘘をつくぐらいならやめてやるよと 大きな声で とてつもなく大きな声で叫びたい とてつもなく気持ち良い温度で 君のことをあっためることが できたなら それさえあれば何もいらないとか また言ってる 愛が全てだって誰が言っていたから 俺はそんなんじゃないよって したり顔でさ ほんとはみんな あいつが大好きで大好きで 不幸せのかけっこは朝まで続くんだ ぽかぽかの春の日に グラスを投げつけて ワクワクする夏の日に サングラスをつけて それがかっこいいんだと 思ってる奴らと それをダサいなんて言葉で 武装戦線を 誰にも見えない最前線で 自我の誇りを 埃まみれで戦っているつもりで 愛の果て 挙げ句の果てに それが人生だなんてさ そんなこと言い始めたら もうやめちまえよ もう元になんて戻れやしないのに それが人間だなんて 下手くそな日本語で わかったつもりになって 生きていって 童顔の女に全部それを投げつけて 長身の男に全ての破片を 組み込ませて 知らないまんまで生きていけよ 生きたつもりで生きてみろよ みんなきっと一緒だよなんて夢 ずっと夢みたいな 戯言みたいな夕陽の下 手を繋ぎあってキスをしながら できるだけ当たり障りのない I love you さりげなく盗んだ人の財布の中から 一万円札を抜いて ゴミ箱に捨てるように 誰にも見えないようなところだけ 頑張って 誰も見ていないよなんてそんなこと 言えないよ僕ら 独白