鬼の居ぬ間に御膳を並べては 少しだけ袖を上げて空を見る それは楽しくて 早く早く外へ出たい ただいまと言わせて 悪い人、貴方だけだよ 月の夜道を歩けば敵無し 永遠に貴方の横に私が居るから 話を聞いて 鬼の居ぬ間に煙草をふかしては 誰も居ない部屋の隅で咳をする それは悲しくて 早く早く夢を見たい 思い出にしないで 馬鹿な人、嘘はやめてね 風の知らせを聞くのは辛いの 故に貴方の側に私が居たのよ 忘れないでね 雨の日は今は好きだな 何もすることないから好きだな それでも貴方を探している 御膳には箸が一つ 早く早く冷めてしまえ 恋敵のこゝろ 罪な人、私だけだよ 誰も貴方を許しちゃいないよ 永遠に貴方の横に私が居るから 帰りを待つわ 鬼が来ても愛してあげる