何も覚えてないいつもそう 嘘に支配された暗闇 現実感もなくなって 少し浮いている感覚が 朦朧とする意識に快感を増す そう過去も記憶も 傷も痛みも 全て宿り心咲かせる そこに水を差すだけで きっと灰になって宙に舞って 一つになったステージに 赤いグロスで絵を描こう たしか脱ぎ捨てて置いてった 見窄らしいヒールのよう 私ここで生きてたの ショータイムなんて必要もない タネも仕掛けも ただ埃一つ残さないよう 消えてしまうだけ 指先にはまだ感覚が 最後のヒト残し抗う 同一性の関節を逆に捻るその高揚感 自らの伝達を断ち切るには甘い もう普通じゃいらんないの 理解もされないの ただ一つの真実がここに 私だけが知っている いっそ蝶になって彷徨った 挙句に心臓ヒトツキ 箱で愛でて永遠に それでも陽が暮れ戸を開け 何かが目覚めたのよ 童話の中でも私 王子様なんてクソ食らえ ほっといて頂戴 汚されないままで楽にさせて 消えてしまいたいの 心も身体も どうでもいい なくてもいい 私を失くして 代わりに見つけてよ 戻って来れなくなる前に きっと灰になって宙に舞って 一つになったステージに 赤いグロスで絵を描こう たしか脱ぎ捨てて置いてった 見窄らしいヒールのよう 私ここで生きてたの ショータイムなんて必要もない タネも仕掛けも ただ埃一つ残さないよう 消えてしまうだけ