あの髪型素敵だな 私もやってみたいな こんな歌はどうかな? きっと気に入ってくれるはず だけどね だめなんだ それは必要のないもので 皆が望む自分にならなきゃ 認めてもらえないから 私を殺しながら 私を生きてた あの日 壊れてしまったんだよ 自分らしさを見失って 目を背けた 操られていた人形は 初めてその糸を切って たどり着いたこの場所に 自分らしく生きる彼らが 教えてくれたんだ こんな私でも 思うように生きても 紡いだっていいかも そうだよね? 暗闇をただ歩いていた 明けない夜を泳いでいた 『あの日の自分を思い出して』 歌うのが好きだったから その笑顔が嬉しかったから だから 嘘を付くのは 胸が痛くて ズレていく 崩れていく自分が 嫌いになって 苦しくなって 耐えられなくなってしまった それから 何も言わず逃げ出して そして 何もかもを投げ出して 「本当にごめんなさい」 「でも、やっとわかったんだ」 「これからは、自分の言葉を ちゃんと伝えよう」 「ありのままの私でも、 受け入れてくれる人がいるって 気づけたから」 夜と朝の間 理想と現実の間を まだ彷徨っているけど 僕らのいたこの夏が ただそこにあるから あぁ やっと今 私達は 朝を探しに行ける 私は選んだこの 私を生きていく そこで 失うものもあるけど 自分を好きでいたいから 胸を張っていたいから こんな生き方も あったっていいよね これが今の私 長い長い夜だった 苦しくてつらい日々だった でもそれは いつか僕の 私の 一部になって光るんだ 光ってるから 「じゃあ、行ってくる」 「うん。わたしも、行ってきます」