野原に咲く花だ そんな人 淡くぼやけた背中 切り取られた過去は こびりつくように 今日を憂いだ 真っ直ぐに足跡を 付けるのが大人だから そうやって逃げていた 抱きしめて もう一度だけ肌で教えて 夢の中 思い描いても 見えない 呼べないんじゃ 空を仰ぐ離れた僕ら 絶えず水を掻けば いずれ辿り着くだろう? そうやって生きていた ゆっくりと 紫に伸びた向日葵に 生真面目が 写るような気がしたんだ したんだ 正しいはずだ 今朝も空は 青く軽く説き伏せる 気づけないね 今更なんて 惜しがっても抗えないよ 繰り返す萎れるまで 野原に咲く離れた僕ら