靴底に広がる いつの日かの砂 もとの大地に 帰りたいんだろうか ガラス越し 目に映り込んだ空は 滲んだ 溜息の色 ふと気まぐれで コーヒーを淹れてみただけ ぽたり 雫 滴って ゆらり 包み紙を開けて キャラメルを噛む はじける 日曜日 鍵の壊れた窓の隙間 迷い込んだきみが 辿り着いたそれは 偽の太陽さ 閉じ込められたきみとぼくは ずっとふたりきり 夜の隅で踊る そのまま土になっちゃった そのまま木々になっちゃった そのまま風になっちゃった そのまま海になっちゃった そのまま塵になっちゃった そのまま月になっちゃった そのまま好きになっちゃった そのまま好きになっちゃった