半透明でえげつない午後の空は 雨の雰囲気を宿したままで 迎合を重ね重ね現実の中へ 感銘を受けた変哲のないワンシーン 風に舞った一昨日の新聞紙 あの日の嘘つきは 嘘を振りかざし 徐々に自分じゃなくなる 自分を受け入れる 愛してくれ 錆びついた言い訳を 不毛な頭ん中で巡る 返してくれ 鼻に付くユーモアを バレない方がおかしい嘘を 半透明でえげつない午後の空で 風を待つ間なく飛び立った君 先述の嘘つきは とうとう誰でも無くなった 「どうしてくれんだ俺の生き様を」 また過ぎ去って行く 愛してくれ 普遍的なメロディーを 不毛な頭ん中で巡る 返してくれ 鼻に付くユーモアを バレない方がおかしい嘘を 絡め取った涙で濡れた指先から 感じ取った いつかは忘れてしまう事 錆びついた言い訳を 大それた虚勢を 信じてくれたのは いつまでも君だけだった