毎回試みても跳べなかった 4年生の私 跳び箱が嫌いで休んだこともある 周りの子がスッと跳べて 楽しそうにしていたけど 跳べない私は ちっとも楽しくなかった 先生は 早く走って 強く踏み切れというけど 何度試みても同じで 跳べなかった 周りの子はだんだん段が 高くなっても 私は同じ 4段ばかりだった 悩んで 悩んで ずっと悩んでいた 跳び箱の時間になると お腹が痛くなった 私ってダメな子だと落ち込んだ 体育のある日は 心が泣いていた 5年生になり 新しい先生に変わった 初めての体育の時間に 先生は 跳び箱にまたいで 腕を支点に跳んでみろという 最初はできなかったけど 6回目に跳べた 次に走ってきて 先生に補助をしてもらうと 何とか跳ぶことができた 5回目 先生の補助がなかったのに スッと跳べた 自分がそこにいた 跳べた 跳べた やっと跳べた クラスのみんなも 大きな拍手をくれた この日から 私は跳び箱が好きになった 体育のある日は 生き生き笑顔になった 何が私を変えたのか 今 はっきり分かる 教え方によってこんなに 変わってしまうものだと 今 はっきり分かる 教え方によってこんなに 変わってしまうものだと 今 はっきり分かる