朝靄に信号待ちが長い 歩き慣れているはずの 交差点に立つと 繰り返し刷られてく街の画の 隙間に挟みこまれてる 思い出が痛い 大事なモノは抱えきれず 零しても 壊しても 振り向かず歩いてきてる 冷たい風に吹かれて ボクの肩が手探りで あの頃の自分に 戻りたがるみたいに少し震えた わかりもせずに「強さを持て」 とか誓ってみるけど 優しい気持ちにまた 鈍くなってしまってるだけ 捨てられない不安も あの夢と背中合わせにあるなら 輝くはずなのに オトナのルールを 何となくまとい始め 何もかも何となく くすんでいってる もうすぐ雨が降るなら 元のボクに塗り重ねられてきた いろんな余計なモノが 流されてしまえばいい ガラじゃないのに「優しくあれ」 とか言い聞かせるけど 気づけば 今までより 脆くなってしまってるだけ そぎ取って はぎ落として その後に今ボクに残るのは? もうすぐ雨が降るなら 元のボクに塗り重ねられてきた いろんな余計なモノが 流されてしまえばいい 風に吹かれてボクの影が 淡く遠く伸びてく 明日の自分のことを 確かめたがるみたいに 変わっちゃいけないモノを 守れるように変われたら