あんなに大きなドラマで始まる恋なのに 時間(とき)のうつろいは夢を待てない 嘘でもいいからあの日の二人に帰りたい 雨の音さえも何故につれないそぶり 可愛い睫毛(まつげ)の先まで恋焦がれてた もう一度だけ口づけして 心酔わせた女性(ひと)よ あの夏の恋が想い出にかわる 惨(みじ)めになる程 涙でいっぱい サヨナラはいつも言葉にならない 愛無き子供のような慕情 死ぬ程愛してせつない言葉で抱きしめて 願い叶うなら空の果てまで ごめんよ本当は世界で一番好きなのに それが言えなくて涙溢れるばかり 指折り数えた星さえ滲(にじ)んで消えた 遥か遠く小船のように 面影だけが揺れる あの夏の恋が想い出にかわる 海啼(な)くカモメは応(こた)えてくれない サヨナラはいつも言葉にならない 凍える枯葉のような無情 秋の夜更けは哀しく 最後のキッスは永遠だから これ以上恋に溺(おぼ)れない あの日見た空がまぼろしにかわる 苦(にが)くて淋しい涙でいっぱい サヨナラはいつも言葉にならない 愛無き子供のような慕情