天文学的確率を超え 僕は僕として産まれてきた ただ一つの椅子を懸けて 僕は僕として生まれてきた 同じく地球のとある場所で 二つのアイを叫ぶように 440Hzの音楽を奏で 君と言う I が産まれてきた そんな奇跡さえ 平然とした顔で ただ、僕達は出会ってしまった あゝ 生まれた時間や場所や距離も 異なる僕らが出会えたこと 偶然確率の壁を超えた 奇跡でセカイはできている 一人ぼっちの旅の途中で 二つの音は重なり合って 互いの弱さを埋めるように 愛しさの意味をくれたんだ そんな台詞さえ 君の体温ほど 優しくなれないよ あゝ どんな言葉を重ねても 僕らは一つになれないよ 心がそっと触れ合うたびに 僕らは溶け巡る 醒めない夢の中 気取った店や 流行り物に囲まれた どんな景色より ボサボサの髪で欠伸をして 笑うその顔が好きなんだ そんな日常を 愛しく思うたび 君に僕は落ちていく あゝ 何度生まれ変わっても 僕はまた君を探すから 心が求め合う度に 僕らは溶け巡る その手を繋ぐのさ 心が求め合う度に 僕らはまた出会う 醒めない夢の中