ゆっくりと重ねた 折り目がつくように何度も うっすらとズレてた 思い出は焦るように駄々を 切り取って 一番完璧な 未完成だけを 薄紅色の 体温は夜を駆け出す 今は 輪郭を映し出す 偶像だけ眺めては 心なんて映らないのに 何を期待してるの 瞳には 美しい 幻想しか見えぬなら 貴方って寂しい人ね 狂うことも本望 じっくりと蝕む 爪先で歩く深夜のこと こっそり踊ってる 指先で溢るメロディ 分け合って 一つじゃない顔も全部愛してよ 鉛丹色の 音は夜を彩る 今は 閃きを映し出す 儚いもの眺めては 永遠になんて つまらないもの 夢見てるだけでしょ 灯りでは 輝きを 隠してしまうからそっと 夜には 静かに踊り 狂うことも本望 正確に 折り合えぬなら 同じように 鼓動を真似て 正確に 重ねないから 同じように 言葉を真似て 沈黙を押し付ける 白い寝室の壁を 超えてって 消えかけている 貴方の記憶に問う 全てなんて 愛せないわ 知らないままでいいから どこかで 同じステップを 刻んで 閃きも 輪郭も 曖昧なものはいらないわ 鏡だって 知らないわ 美しさの定義なんて 歓声は 孤独な部屋に 響き渡ってゆく 一幕を終える頃 会いましょう