炎天下似合わない白い肌 焼けて熟れていく小さな頬っぺた 飴色に固まった静かな夕日は 全然噛み砕けないあの時のまま 思い出すのは花火に見惚れた横顔に 目奪われてマヌケな顔をした僕と 忘れぬ口づけのイチゴ味のように 一度だけで焼きつく消えぬ夏の恋よ 炎天下似合わない白い肌 汗で透けていく澄んだ肩 橙色に凍った静かな炎は だんだん暮れ沈んでくあの夢ん中 解けかけた浴衣の寄れた帯のように 締め直して 逸れ掛けた手を繋いでいた 寄せて返す大荒れた祭りの波の中 何度だって結んで君を連れていくよ 苺飴を溶かすように 熱く熱く燃えるよ 一度だけの恋に落ちて 燃えて焦げてしまえよ 炎天下似合わない白い肌 焼けて熟れていく小さな頬っぺた 思い出すのは花火に見惚れた横顔に 目奪われてマヌケな顔をした僕と 忘れぬ口づけのイチゴ味のように 一度だけで焼きつく消えぬ夏の恋よ