空よ山よ川よ故郷の海よ わたしを還してくれ 生を受けた歓び哀しみ 骨身に浴びせて 生きて死にたい お腹が空いて考える さあ何を犠牲に満たそう 喉が渇いて考える さあ誰に恵んでもらおう どうにも差し出せる品が無い あなたもそうでしょ?嗚呼! 労働するたび空虚が付き纏う これも同じです 等閑(なおざり)だよ そうあなたもわたしも 空いてる穴を求めては 今日を彷徨う 淋しくなって考える さあ何処を理性に任そう 夢が乾いて考える さあ如何に凌いで癒そう どうにもラクをする技が無い あなたもそうでしょ?嗚呼! 賞讃はヒトを孤独へ追い払う 殺し文句は嫌い 安直だよ そうあなたとわたしが異なる 偏旁(つくり)と云うのは とんだ間違い 天才等という言葉が突き放す 素知らぬ顔して 冒涜だよ そうあなたとわたしの 何方が変り果てたかを 問い質したい