賑わった街の声に耳を塞ぎ 足下積もった雪を蹴飛ばした なにも こんな日じゃなくたっていいのに ぽつりと呟く丸い背中 本当は二人で見るはずだったのにな 虹色に光る キラキラ星 纏ったツリー 幸せ色に満たされる聖なる夜に 一人 空を見上げている 夜空の星は 街の灯りは こんな日だって綺麗だなぁ 僕にだってきみにだって夢があって だからこそ譲れないものもあって 何気なくこぼした些細な一言が きみを傷付けちゃうこともあって 部屋を飛び出すきみを 追いかけるのは 僕の役目だったのに 今日に限って そうしなかったんだよ! すれ違ったりまた戻ったりしながら 想いは強くなっていくね だけど最後にきみが流した 涙が不安にさせる 失って気付く度 大事にしようと思うのに 泣き合って抱き合って許し合う じゃないとなんかダメみたい 静まった街の音に耳を澄まし 足下溶けた雪を見送った いつの間に一人きりになった僕と 同じように星を見る影がひとつ 目が合った途端に溢れ出した涙を 拭ってその細い肩を寄せて くちづけした 幸せ色が溶け出した聖なる夜に 二人 空の下を歩く 夜空の星は 街の灯りが消え さっきより綺麗に見えた あぁ きみが隣にいるからかなぁ