赤い鳥居の柱の横 綺麗な貝殻を拾いました 左のポケット握り締め 家に急いで帰りました 蛍光灯の明かりの下 くらがりと静寂の中 く○たし○たかが窓の外で ぼくを見ていました 何も言わず窓に張り付いて じっと見つめている く○たし○たかが窓を通り抜けて 入ってくる 何も言わずただ隣にいる ぼくはどうなると言うのでしょう 驚いた僕は貝殻を 左の手から落としました 破れた貝殻を見ていたら く○たはなぜか消えてました ほっとして眠ろうとして 布団に入りました く○たし○たかが布団の中 僕を見ていました 何も言わずただ闇の中で じっと見つめている く○たし○たかが部屋の至る場所に もう居ました 何も言わずただ張り付いてて あしがふるえました く○たし○たかがドアの外で ベルを鳴らしました インターホン越しにざっと 50人くらいいました く○たし○たかがドアを通り抜けて 入ってくる 何も言わずただ後ろにいる 振り返るのがこわくなりました