夏の終わり並木を抜けて 待ち合わせさす針16時 君の隣にいるのは僕じゃない 人混みに紛れてる 君の背中だけが見えた 二人で行ったわけじゃない夏祭り 共に過ごしていても 君の視線はそっぽで 水を欲しがる真っ赤な魚を 追いかける 酸素の海の中で溺れそうな魚を 見つけて連れ去ってくれませんか? 夏の終わり賑やかな街 さしもしらじな燃ゆる思ひを 君は少しおどけたように笑ってる 焼きそばわたあめたこ焼き みんなで分け合って食べた 味わかんなくなる間接キス 意識すればするほど 君の隣に行けない 水を欲しがる真っ赤な魚は 逃げて行く 祭囃子僕を置き去り 砕けてものを思ふ頃かな いつもより狭い歩幅ならし 追いかける 夏の終わり花火があがり 帰り道、靴ずれ22時 君の隣にいるのは僕じゃない 打ち上げ花火瞳に映る あの子が映る君の 瞳に映るあの子になりたかった 恋ぞつもりて 淵となりぬる