ただ1つの切符を買い ひとりだけの列車に乗る ひしゃげたハートを辿る たどり着けぬ場所がある それを今思い知っている 稲妻が あたりを焼き払っていく 言葉もなくそれを 車窓から見つめる 君の怒りをくぐり抜ける 星空の中のたったひとつ 無数の粒のたったひとつ 僕は見出したけど いつまでもたどり着かない 季節がもう回りきった そうなんだ 誰もが見上げられるが 誰もが見つけられるわけ じゃない 君は 小さく燃える星 13歳の少女のように 何かを投げ出す直前の目へと パーキングエリアの明かりが 蛾の群れを誘い込むように 近づいていく 焼けてもかまわない 稲妻の落ちる光へと向かう