あかねさす空を 家路いそぐ 鳥たちよ ちぎれ雲ひとつ 紅くそまりただよう 杉の並木に やがて夜のとばり落ち 仏法僧の森 永遠の時をみつめて 季節がめぐるように 人も 出逢いかさねて 喜びも悲しみも 時の流れに 流されて 過ぎ去った 時の重さ 教えて 森よ 森のやしろの 石だたみ 苔むして 静けさのなかで 木漏れ日だけささやく 森を吹き抜ける風よ どこへ向かうのか 聞かせておくれ 君のゆくえ 僕にも 人はみんな旅人 きょうから明日へと いつか見た夢のように きっと帰れる ふるさとに やさしい子守歌を 聞かせて 森よ 人はみんな旅人 きょうから明日へと 喜びも 悲しみも 時の流れに 流されて やさしい子守歌を 聞かせて 森よ なつかしい 母の歌を 聞かせて 森よ