なんでもないって強がって 勉強を続ける君を へんてこりんな服を着て とおせんぼしている やめなよ 引き出しに昨日しまわせた秘密 きしむ遊具の音 眠たくないまま夜が明け 機嫌が悪くなる僕を 奇遇ね、なんて嘘ついて 欠伸を噛み殺す ごめんよ 剥き出しの君とでたらめなワルツ 曲がり損ねたあの角で 少し話そう 急ぐ旅でもないんだし 壊した 直した すぐにまた離れ離れ なんでもないって呟いて 勉強を続ける君が 教科書の隅に描いて そのままのラクガキ 消しなよ フキダシの外はまっさらな未来 風が孕む雨の気配 もうこれ以上の奇跡は要らない 産まれたときから口ずさんでた 歌を歌おう 苛立つのも疲れるし 探した 見つけた なのにまた離れ離れ