私の腕はどうしてあの日 あなたを抱いて殺めなかった 潮の音は風を受けて 走ってたどこまでも 木もれ陽は輪を描き 囁いてた 目を閉じても 広がる未来には 恐れなんかなくて 栗色の瞳の中 写るものは夢ばかり くちびるのその奥も愛したのに 青い空がやさしく歌う午後 永遠などなくて わたしの腕はどうしてあの日 あなたを抱いて 殺めなかった 時に紛れ消えてく出来事に したくはなかった わたしを抱いた あなたの腕は 今頃 誰を愛しているの これ以上など ありえないなら この手であの日 殺めたかった この手であの日 あなたを抱いて