君と僕の間にあるものは 秋と冬の縫いしろみたいだ 駄目だって解っている だって 出会う順番で 人はそれを“運命”と呼ぶ 言って そんなことはないって 人目からさらって 情けない唇に触れて 大事な誰かに嘘を吐き 平気だよと笑うのはウソ?ホント? 不実と戦う正しさが 余計に君を愛おしくさせる 冷えた落ち葉の上に降る雪が ひび割れそうな心 覆って消した そして春が全てを溶かす頃 二人は一つになっているかな? 落ちた種は季節を知らない こうなって驚いたよなんて おどけて見せたって 罪悪感の棘は抜けない いっそ こんなの普通だって 仮面も脱ぎ去って 汚れた頬 ぬぐい合えたら いつかは時間が味方する 密かな期待するの 止める?止めない? 傷つける側の境界線 越えたくなくって アイマイため息 曇る小さな窓を叩く雨は これで良い…とつぶやく 言葉を消した 狭いシートに沈む二つの影 濡れた街の灯り眩しくて 雨よ、雪に変われ…と祈った 君と僕の間にあるものは 白い吐息の距離 それだけなのに 破りとった温もり縫い合わせ 花綻ぶ季節を思った 閉ざされてく寒さの真ん中で