涙の跡つけたまま うなだれて歩く帰り道 頭の中の九割五分が 口を出ずに困っている 格好悪いままの 自分なんて いっそもう スープに溶かしてやれ 灯るオレンジは今日も 洒落を効かせている 「ただいま」「おかえり」が 響き合い広がる 「当たり前」いや違うね 「有難う」なんだよね 「ただいま」「おかえり」が 響き合い溶けていく 「ただいま」と言える その場所が スタートになる 背中を押す 涙は乾き冷静に戻り 絡み合う糸解けていく 整理しちゃったら尚更に 自分の駄目さに気付いてしまう 格好良くスマートに 生きられたら 人にもっと頼られるのにな 九割五分の弱い音を 包むオレンジ 「ただいま」「おかえり」が 響き合い広がる 弱い音に強がりも 一切合切を包んでいく 「いってきます」 「いってらっしゃい」で 潔くピリオド 始まりを告げる その魔法が ほら背中を押す 「ただいま」「おかえり」が 響き合うこの場所 消えぬように絶やさないように このオレンジを 「ただいま」「おかえり」が 響き合い広がる 「当たり前」いや違うね 「有難う」なんだよね 「ただいま」「おかえり」が 響き合い溶けていく 「ただいま」と言える その場所がスタートになる 暮れ行く陽の中 灯るスタート オレンジから