手を離した 瞬間気づいた 僕の声は もう聞こえぬようだった 知ってた 君を失くした 絶えない 喧騒、話し声 目を瞑って まだよく聞こえないな 僕だけ 1人になっていた けどそうやって 歩いていくんだ もう展開は酷く理不尽だ 簡単に世界を奪えたら 眠ってしまいそうな 劇中の暗い回想も 傑作の笑い話に また出そうな 被害妄想と 悲劇はいつか終わるのか? 君のせいで もう揺らいで揺らいで 何回だって失くしても いつだって終わらないその 環状線の向こうへ 地上何十階上で失くした 想いだけ まだどっか居ないで もう サヨナラしたいよ 凡庸な日々を立ち尽くした 急行が普通になる間 執拗に時間が押し寄せても 僕はまだ また落ちて もう浮かんで浮かんで 何回だって傷を縫って いつだって変われないよ 地上33の喪失と 史上何回目の恋は もう いつまで続くの サヨナラ 10時の駅を急いで歩く 片時も無いね嫌気がさすよ 人波散らばる駅のホームに 普通電車の表示だけを見て 頭上何センチだけの記憶だ 思い出す事も忘れていたよ あの場所を僕は忘れていたよ 今のキミだって興味がないよ